これまで医療現場では、PHSが多く利用されてきました。携帯電話やスマートフォンよりも発する電波が弱く、医療機器や人体に影響を与えにくいとされてきたことが、PHSが多く利用されてきた理由です。しかし、PHSは2020年でサービスを終了。現場でのIT化の促進もあり、スマートフォンに利用を切り替える医療現場が現在では増えています。

そうなると、スマートフォンに切り替えることで医療機器や人体への影響はないのかと心配になった方も多いでしょう。結論からいうと、現在のスマートフォンは以前に比べて医療機器・人体への影響は格段に少なくなっています。電波環境が安定してきたため、強い電波がなくても安心して利用できるようになったのが大きな理由です。PCや無線のナースコールなど、電波を利用する機器はすでに現場でも多く利用されており、どの程度影響を与えるのかを見極めて利用することが今後は重要になるでしょう。

また、スマートフォンを利用することは医療現場にも多くのメリットがあります。これまでのPHSは通話専用でしたが、スマートフォンでは通話のほか、その場での電子カルテのチェックなどが可能です。さらに、グループでのチャットができるようになるなど、コミュニケーションツールとしても大いに役立ちます。医療現場ではチームワークが不可欠なため、チャットを利用することで漏れなく情報を共有でき、緊急時にもすぐに連絡を取ることが可能です。医療現場では人手不足が懸念されていますが、スマートフォンを有効活用することで効率良く業務を進めることができるため、今後もさらに導入が進んでいくと考えられます。スマートフォンの導入も含め、医療現場のIT化についてはこちらの詳細サイトITと医療でチェックしておきましょう。